はじめに
自分用の書評メモです。
アジェンダ
どんな本か
ひとことでいうと
「チームにゼロからアジャイルを浸透させていくストーリー本」
です。
何が書かれているか
3行でまとめると以下のことが書かれています
- どのようにチーム改善をはじめるか
- どんな要素をチーム改善に取り入れるか
- チーム変革のステップにおける課題やポイント
大事だと思ったこと
第1章、第2章
多様で複雑な社会において、勝てるチームは「早く失敗し学びに変えられる」アジャイルが適しているというのは納得感がありました。
また、以下の言葉が印象に残りました。
- チームとしてセイチョウし、顧客価値を最大にしていくために、たゆまぬカイゼンをしていくことが大事
- 重要なのは、アジャイルをする(Do Agile)ではなく、アジャイルになる(Be Agile)こと
- 問題は、個人ではなくチームで受け止める
- チームで受け止めるためには、チームで状況を把握し、策をもって退治していく必要がある
第3章
この章は「抵抗」という章代になっています。
チームに新しいことを導入するとき、何かを変えたいとき、たいてい「抵抗勢力」が発生します。
これにどう向き合うかが書かれていて参考になりました。
特に、以下の点が印象に残りました。
- Backlog導入にて、心を鬼にして、些細なことでもなんでもBacklogに登録してもらうようにメンバーを仕向ける
- ふりかえりにて、言語化と視覚化によって、各自が感じた変化をチームの共通認識に消化させることができる
- ふりかえりにて、メンバーが見ている意識や景色が立体的に合わさり、「自分ごと」として変化を楽しめるようになる。それが組織カルチャーになる
- 「やってみる」は、とにかく小さく少なく短くすることが大事なポイント
- 「計画」ではなく「実験」を行う
また、ふりかえりからのカイゼンアクションを決めるループが参考になりました。
第5章
「問題 vs. わたしたちの構図で考えよう」はよくある話しですが、「その構図のつくり方」という文脈が参考になりました。
- 問題は誰もが見えるように見える化する
- 緊急や重要な情報はそれを示す表示にする
- 図でわかりやすくする(問題の関係性があればまとめる)
第8章
工程のカイゼンにかかれていて、ECRSの考えが参考になりました。
ECRSとは:
ECRS(イー・シー・アール・エス、またはイクルス)は、(1)Eliminate(排除)、(2)Combine(統合)、(3)Rearrange(順序入れ替え)、(4)Simplify(簡素化)の頭文字です。
その順番に検証していくことで、無駄な業務を減らし、仕事の効率化を図ることができます。
参考: www.otsuka-shokai.co.jp
感想
アジャイルとは無縁なチーム、アジャイルを導入したことがない人には導入本として雰囲気を掴むのに良いと思いました。
最初の最初はやはりある程度知識を得たくなるものです。
「読了して全体像をつかんでから進めたい」みたいな意図があれば、時間もかからず読めるので良いなと思いました。
おわりに
「Be Agile」をさっそく使ってくw